プラズマの閉じ込めと核融合

 プラズマとは、気体中の原子が電離して、正の電荷を持つイオンと負の電荷を持つ電子に分かれて運動している状態のことを言います。

 核融合は、2つの原子核(イオン)が高速で衝突することによって起こる反応です。そのため核融合反応は、燃料をプラズマ状態にして、ある一定の領域に閉じ込めることで起こりやすくなります(下図)。

プラズマを閉じ込めることにより、2つのイオンが衝突する確率が高まる。

 

磁場によるプラズマの閉じ込め

 荷電粒子(イオンと電子)には、下図のように磁力線に巻きつきながら運動するという性質があります。

荷電粒子は磁力線に巻き付きながら運動する

荷電粒子は磁力線に巻き付きながら運動する(「ラーモア運動」または「ジャイロ運動」)


 この性質を利用して、磁力線によってプラズマを閉じ込める方式を「磁場閉じ込め方式」と言います。磁場によってプラズマを閉じ込める「磁場閉じ込め方式」はいくつかありますが、LINEAイノベーションでは「FRC(磁場反転配位)」と「ミラー」を採用します。
 FRCとミラーについては、次のページで詳細に説明しています。

 

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