Mission

Fusion Energy to the Future Generations
フュージョンエネルギーを未来の子供たちへ

Vision

Open System(開放端系)の特性を活かし中性子を出さず
安全でシンプルな革新的核融合炉の実現を目指す

Why We Challenge

核融合(フュージョン)エネルギーは、温室効果ガスを排出せず、安定した電力供給が可能であり、また、原理的に反応の暴走が起こり得ないため、「夢のエネルギー」と言われています。

現在、多くの研究機関・企業が重水素と三重水素(D-T反応)を用いた核融合炉の開発を進めていますが、この方式には以下のような技術的・工学的な課題があります。

  • 中性子の発生 による機器の放射化(低レベル放射性廃棄物の大量発生)
  • 材料の脆化(中性子による劣化)
  • 三重水素の取り扱い(放射性物質の管理が必要)
  • 燃料の増殖が必要(ブランケットを用いた増殖技術の確立が不可欠)

私たちLINEAイノベーションは、こうしたD-T核融合の課題を回避し、より安全で持続可能な核融合エネルギーを実現するために、水素とホウ素(p-11B反応)を用いた核融合炉の開発に取り組んでいます。この反応では中性子が発生せず、三重水素を使用しないため、より安全で社会的受容性の高い核融合エネルギーの実現が可能です。

What We Innovate

LINEAイノベーションが目指すp-11B反応は、三重水素や中性子による課題を根本的に回避することができるため、次世代のエネルギーとして高い安全性と持続可能性を実現できます。

また、当社が採用するFRC(Field-Reversed Configuration)とミラー型磁場は、磁力線が開放された「開放端系」と呼ばれる構造を持ちます。この開放端系の特性を活かすことで、従来の閉じ込め方式よりもシンプルな核融合炉を設計でき、経済性とスケーラビリティに優れた核融合発電システムの構築が可能となります。

Fusion Roadmap核融合実現への道のり

核融合業界が目指す最終ゴール(カーボンニュートラルで安定したエネルギー供給)は共通ですが、D-T反応とLINEAイノベーションが目指すp-11B反応は道のりが異なります。LINEAイノベーションの方式は小型・分散型電源としての展開も可能であり、D-T方式との共存・補完関係の構築も可能です。